主人公のハツの気持ちが理解できたし、私は未だにそんな生き方をしている1人かもしれないと思った。
ハツの、にな川の眼差しと狂喜じみた行動を見つめてしまう気持ちはなんなんでしょうか。分かるようで表現しづらいところが好きです。
ハツのこと、私は好きです。
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蹴りたい背中 (河出文庫 わ 1-2) ペーパーバック – 2007/4/5
綿矢 りさ
(著)
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ハツとにな川はクラスの余り者同士。ある日ハツは、オリチャンというモデルのファンである彼の部屋に招待されるが……文学史上の事件となった百二十七万部のベストセラー、史上最年少十九歳での芥川賞受賞作。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2007/4/5
- 寸法10.5 x 1.2 x 15 cm
- ISBN-104309408419
- ISBN-13978-4309408415
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商品の説明
著者について
1984年京都府生まれ。 2001年『インストール』で文藝賞を受賞しデビュー。04年『蹴りたい背中』で 芥川賞を史上最年少で、12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を受賞。他の著書に『夢を与える』など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2007/4/5)
- 発売日 : 2007/4/5
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 192ページ
- ISBN-10 : 4309408419
- ISBN-13 : 978-4309408415
- 寸法 : 10.5 x 1.2 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,906位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『勝手にふるえてろ』(ISBN-10:4163296409)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月27日に日本でレビュー済み
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2021年3月30日に日本でレビュー済み
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よくある高校生活の中でクラスの余り物である「私」と「にな川」の関係や、「絹代」の存在。恋愛や、いじめ、事故、事件などなにも無いのに心が揺さぶられる作品でした。
2023年8月5日に日本でレビュー済み
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にな川に対する主人公の感情が何なのか、僕にはよく分かりませんでした。
2023年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
似た世界観の韓流映画をみつける、???
ちょっと気の強い美少女が朝鮮戦争の平気として、開発された狼少年と出会う、彼の知能は動物並みだが、身体能力は異常、喋れない、興味は食欲だけ、しかし、少年は少女に純愛をささげる、タイトルは 私のオオカミ少年 プラムビデオでやつてます、
ちょっと気の強い美少女が朝鮮戦争の平気として、開発された狼少年と出会う、彼の知能は動物並みだが、身体能力は異常、喋れない、興味は食欲だけ、しかし、少年は少女に純愛をささげる、タイトルは 私のオオカミ少年 プラムビデオでやつてます、
2021年3月14日に日本でレビュー済み
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にな川はつかみどころのない気がつかえる優しくてかっこ良い男でときめきました。長谷川がオリチャンに夢中のにな川に嫉妬して彼を痛めつけたいような気持ちになる瞬間はわかるような気がしました。自分の彼氏との思い出を重ねて懐かしさがありました。
2013年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今さらを文庫で読んだ『蹴りたい背中』は、装丁のイラストが好いです。
女子高生のキグルミを被った著者がなにか、そこに居るかのようです。
清新、繊細な感覚にして秀逸な文体と話題になった出だしから、それが十代の作家の
筆になった作品とはとても思えず。それも実質二作目と云うのだから、たぶんそれは
読ませる為の文章完成度を天才的に著者が有しているということなのでしょう。
話の流れ、シーンのリアリティ、場面転換、各要素の関連付け、人物描写、空間位相etc。
また十代に顕著なセンシティビティに併せ、その巧みな修辞を見るに付け、ひとりの作家の
内に共存する手練に長けたベテラン作家の在ることに、少なからずの不思議すら覚えます。
文学的な経験も少なく、素養のみでポンッとこういった作品が書けるなら、それは奇跡です。
しかしおそらくそれは違うのでしょう。著者の作家志望は、きっと長期に及ぶに違いありません。
本作をそんな風に感じながら読みました。つまり作品よりも、作家(作意)が常に際立って来るのです。
この作品には、経験の真がどうも見えません。高く鳴り響いて胸をしめつけているはずの孤独は、
それが修辞のままに諸所に飾り直されもするようです。そうやって作家のための作品は、
作意の抑圧を受け続けてしまっているようです。その象徴がきっと、にな川の背中なのでしょう。
偏愛するオリチャン(佐々木オリビア)に聴き入りながら、気を寄せるのかまだ定かでもない主人公の私に、
したたか蹴りつけられるにな川の背中、それこそが著者にとっての小説(作品)のように思えてなりません。
所謂、綿谷プロジェクトも十年選手です。先ずはこのにな川の背中を確と向け直して欲しいところです。
正々堂々(倒錯もまた然り)の抱擁を交わし、自分を預け、他者に出会う。
そして著者にも背中の或ることをです。そうした経験の真を確保したような創作を望ましくします。
作家を証し立てるのは作品に他ならず、逆は決してあり得ないこと。
自他に偽りのない、今後にそんな傑作を期待しています。
(継続する作家魂に感を得て不躾の強弁、なにとぞ悪しからずを下さい。頓首です)
女子高生のキグルミを被った著者がなにか、そこに居るかのようです。
清新、繊細な感覚にして秀逸な文体と話題になった出だしから、それが十代の作家の
筆になった作品とはとても思えず。それも実質二作目と云うのだから、たぶんそれは
読ませる為の文章完成度を天才的に著者が有しているということなのでしょう。
話の流れ、シーンのリアリティ、場面転換、各要素の関連付け、人物描写、空間位相etc。
また十代に顕著なセンシティビティに併せ、その巧みな修辞を見るに付け、ひとりの作家の
内に共存する手練に長けたベテラン作家の在ることに、少なからずの不思議すら覚えます。
文学的な経験も少なく、素養のみでポンッとこういった作品が書けるなら、それは奇跡です。
しかしおそらくそれは違うのでしょう。著者の作家志望は、きっと長期に及ぶに違いありません。
本作をそんな風に感じながら読みました。つまり作品よりも、作家(作意)が常に際立って来るのです。
この作品には、経験の真がどうも見えません。高く鳴り響いて胸をしめつけているはずの孤独は、
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作意の抑圧を受け続けてしまっているようです。その象徴がきっと、にな川の背中なのでしょう。
偏愛するオリチャン(佐々木オリビア)に聴き入りながら、気を寄せるのかまだ定かでもない主人公の私に、
したたか蹴りつけられるにな川の背中、それこそが著者にとっての小説(作品)のように思えてなりません。
所謂、綿谷プロジェクトも十年選手です。先ずはこのにな川の背中を確と向け直して欲しいところです。
正々堂々(倒錯もまた然り)の抱擁を交わし、自分を預け、他者に出会う。
そして著者にも背中の或ることをです。そうした経験の真を確保したような創作を望ましくします。
作家を証し立てるのは作品に他ならず、逆は決してあり得ないこと。
自他に偽りのない、今後にそんな傑作を期待しています。
(継続する作家魂に感を得て不躾の強弁、なにとぞ悪しからずを下さい。頓首です)
2024年1月7日に日本でレビュー済み
結局、見ていてイライラする、バカみたい、なんで私を見てくれないのか…等思ったから、蹴りたいんでしょうか?
答えはよくわかりませんが、作者の作品は、こういう曖昧な状態が続いたままのものが、多いと思います。
私が若い頃に読んでも、共感はなかったと思います。
作者が「以降の作品はボツばかりなってた」と語っていて、そこは納得した。
答えはよくわかりませんが、作者の作品は、こういう曖昧な状態が続いたままのものが、多いと思います。
私が若い頃に読んでも、共感はなかったと思います。
作者が「以降の作品はボツばかりなってた」と語っていて、そこは納得した。
2024年2月21日に日本でレビュー済み
この小説は、自分が初めて本を好きになったきっかけになった作品です。
それまで、自分は本なんて好きではなく、小説自体全部読むのは無理だな、と思っていました。
そして、ボクのおかんから、「あんた、これでも読んだら?」と、手渡されたのが文藝春秋でした。
当時の綿矢りさ先生は、はっきり言ってルックスも実力もあり、まぶい文学少女でした。
今考えると、色々な事情や事件めいた事もおありだった模様ですが、現在は無事落ち着かれ・・・。
この芥川受賞作は、初美とにな川の、微妙な心の距離が描かれており、
スカートをめくるのではなく、もとい(コホン・・・)
ページをめくるのが本当に楽しい時間でした(笑)
そして、ビギナーの方には、綿矢先生の「インストール」辺りから読むと本というものの良さと楽しさが、分かると思いますよ。
つまるところ、この小説は、自分の人生をいい意味で脱線させられた作品でした。
これからも、綿矢先生の並々ならぬご活躍を、お祈り申し上げます。
それまで、自分は本なんて好きではなく、小説自体全部読むのは無理だな、と思っていました。
そして、ボクのおかんから、「あんた、これでも読んだら?」と、手渡されたのが文藝春秋でした。
当時の綿矢りさ先生は、はっきり言ってルックスも実力もあり、まぶい文学少女でした。
今考えると、色々な事情や事件めいた事もおありだった模様ですが、現在は無事落ち着かれ・・・。
この芥川受賞作は、初美とにな川の、微妙な心の距離が描かれており、
スカートをめくるのではなく、もとい(コホン・・・)
ページをめくるのが本当に楽しい時間でした(笑)
そして、ビギナーの方には、綿矢先生の「インストール」辺りから読むと本というものの良さと楽しさが、分かると思いますよ。
つまるところ、この小説は、自分の人生をいい意味で脱線させられた作品でした。
これからも、綿矢先生の並々ならぬご活躍を、お祈り申し上げます。